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【ご報告】住職継職奉告法要ならびに寺号公称70周年慶讃法要をお勤めしました。

令和6年4月20日、願生寺の住職が第3世に引き継がれたことを奉告する住職継職奉告法要と、願生寺が寺院として設立して70周年となることをお祝いする寺号公称70周年慶讃法要が勤修されました。小雨の降る生憎の天気でしたが、多くの門信徒の方がお参りされ、本堂内だけでなく外に用意した臨時テントまで一杯となり、読経の声が境内に響き渡りしました。

お昼1時半から始まったご法要は、ご縁のある7ヶ寺のご寺院{浄久寺様(東郷町)、浄光寺様(小倉町)、光明坊様(高城町)、願船寺様(いちき串木野市)、慶光寺様(五代町)、源正寺様(入来町)、乗船寺様(指宿市)}が一段高くなった内陣に、鹿児島教区雅友会の9名の奏楽員のみなさまが外陣の舞台に出勤されました。

ご法要の様子。外陣には楽人が並び雅楽を奏でる

始まりを告げる鐘が鳴り、所定の位置にすべての僧侶がつくと、綺麗な雅楽の音色に合わせて、導師を勤める私は阿弥陀さまに一番近い席に座らせていただきました。そして「帰命無量寿如来」とお正信偈さまの初めの一句を読み上げると、その場に集う僧侶・門信徒のみなさんが声を合わせ「南無不可思議光〜」と続きました。その力強さたるや鳥肌が立つような思いがしました。

篳篥、龍笛、笙の三管と、太鼓・羯鼓・鉦鼓の三鼓を用い、法要の始めと終わり、導師の動きに合わせて雅楽を奏でる。

始まりの鐘をたたく会係さん

導師を勤める新住職

法要中、内陣では作法が行われる。

お浄土の花びらを模した華葩を散らす。

お勤めが終わると、式典・記念布教・雅楽コンサートというプログラム。式典では川内組の組長である慶光寺住職・黒屋善文さまに本願寺から届いたお祝いの言葉を代読いただいたあと、「一緒に川内組を盛り上げていきましょう」とのお祝いの言葉を温かい笑顔とともに頂戴いたしました。また、記念法話では、光明坊の石神行信さまより「死なねばならないという生死の問題を抱えている私たちにとって、お寺に参り仏法を聴聞することがとても大切である」とのご法話をいただきました。30分ほどのご法話でしたが、本堂が笑いに包まれました。

 休憩を挟んでの後半は、鹿児島教区雅友会さまによる記念コンサート。現代風にアレンジされた曲を5曲程。楽器の紹介も交えるなど軽快なMCを挟みながらの楽しいコンサートでした。みなさん初めて聞く雅楽コンサートに、曲が終わっても拍手をしていいやらわからず、戸惑っておられる様子が微笑ましかったです。実は私も雅友会に所属しておりまして、雅楽の僧侶方はいつも良くしてくださっている先輩にあたります。今回、私の継職法要ということで、南さつま市、鹿児島市、鹿屋市、曽於市、出水市、指宿市から駆けつけてくださり、大きなエールをいただきました。かねてより門信徒の皆さんに、雅楽の素晴らしさに触れてもらいたいと思っていましたので、このような素晴らしいコンサートを開くことができ、一つ夢がかないました。

 すべてのプログラムが終わり、総代長の新武博さんの謝辞でもって無事閉会となりました。

本願寺からのお祝いを代読くださる黒屋住職

記念法話をされる石神住職

雅楽コンサートの様子

この継職法要は、前住職の退任の式でもあります。前住職である亀田教信は、令和2年9月21日往生しました。晩年は病を抱えながらも34年という長きに渡って願生寺の住職を勤め、その間に本堂建築や納骨堂の建築といった大きな事業も行いました。この法要に姿がないのはとても寂しいことでしたが、お浄土から喜んでくれていると思います。

 この度の法要を勤めるにあたり、出勤された僧侶方、お参りされた門信徒さんから温かいお祝いの言葉をたくさんいただきました。こんなにも多くの方に支えられているということが目に見える形で顕れたものが、私にとっての継職法要でした。この法要をご縁に新住職としての決意を新たにしました。

 このご法要を勤めるにあたり、総代さんには何度も総代会を開いて内容を検討し、駐車場の草刈りから、細部に至るまで気を使っていただきました。当日は評議員さんを中心に有志の方々に駐車場の整理や出勤僧侶のお接待などのお手伝いをいただきました。お勤めが滞りなくいくように了忍寺様(若葉町)、盈泉寺様(日置市)に会係をしていただき、(霧島市)の田中さんにカメラマンをしていただきました。多くの方のお陰で盛大な法要を勤めることができました。心よりお礼申し上げます。

お参りの様子

小雨降る中でしたが、本堂の外までたくさんお参りいただきました。

控室での楽しい一コマ

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